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専門家@メディアの平編集者が企画のコツを教えちゃう!

はじめまして。僕はチョコが好きですが、なかなか高級なチョコには手を出せません。食べた記憶があるのは、オフィス移転のお祝いに頂いたピエール・エルメ・パリのチョコくらいです。有名店のチョコを毎日食べる生活はひとつの夢です。

さて、2019年も暮れとなりました。2019年は天皇の皇位継承やラグビー・ワールドカップなど盛りだくさんでしたが、年末にかけて芸能人の薬物逮捕が報道ラッシュされて、個人的に一番強く残った印象はクスリです。それでも、「アナと雪の女王」の新作が上映されたので、さわやかな雪風がちょっとだけ悪い印象を吹き飛ばしてくれたかも?

くだらない前置きでしたが、今回は記事を執筆する際の企画方法について、ヒントとなることをちょこっとだけお話しします。

企業さんが専門家さんに求める企画内容とは

記事制作を依頼してくれる企業さんには「企画から専門家さんに関わってもらいたい」という要望が多くあります。
前回の記事で企業さんが専門家記事に求めることを書いていますが、企画も同じように企業さんは”専門家ならではの経験と知識にもとづく発想・観点”を求めています。

その発想・観点とは、素人では気づけない部分のことです。素人では、自分の知っているものが”ありきたりのもの”なのか”核心をついているもの”なのか”新しい視点のもの”なのかの判断も難しいはず。しかし、専門家さんであれば「○○のテーマでは~の知識が必要」「見落とされがちだが△△が重要である」といった発想ができるでしょう。

そのため、専門家さんとの繋がりがないなどコンテンツに困っている企業さんは、知識と実務経験を備えた“専門家”に企画をお願いし、助けを求めるのです。

スムーズに企画できない方におすすめの方法

もし、ある分野で専門的な知識をもっているのに記事の企画に困っていたら、ぜひ以下のことを試してみてほしいです。

依頼された際のおおまかな「テーマ」と、自分の「専門領域」とが被る点をおおざっぱに書き出し、その中から

・一般的によく聞かれることの多いもの
・自分が重要だと考える点に絞ったもの
・意外と知られていないが重要なもの

といったように、書きだした内容をいくつかのパターンごとにわけてみましょう。
そこまでしてみると、最初はごちゃごちゃしていても徐々に整理されていき、“記事の企画”をスムーズに行うことができると思います。

これは、ブレイン・ダンプを基にちょっとだけアレンジした発想方法です。

そもそも、みなさんはブレイン・ダンプという言葉をご存じですか?
”ブレイン・ダンプ”とは、簡単に説明すると「頭の中にある事柄を出す」発想法で、ライターさんなど多くの方が行っているようです。

例えば、メンタリストのDaigoさんは、自著の中で「私自身、うまい表現が出てこなくて、ペンが止まってしまうことも少なくありません。(中略)そんなとき私が実践しているのは、とにかく関連する言葉、言い回し、言い換え方などを思いつくままに書き記していくことです」1)と書いています。

ブレイン・ダンプの方法は簡単で、“あるテーマを決めたら、それに関連する言葉を思いつく限り書き出す”だけです。
それを専門記事の企画の場合に当てはめると、上記のような方法が有効でしょう。

また、ブレイン・ダンプは企画だけではなく、文章の表現にまよったときなどにも使える発想法です。同じような発想法はほかの本でも紹介されています。悩んでいる方、発想法が気になる方はぜひ試してみてください。

1)引用:『人を操る禁断の文章術』(かんき出版)Daigo著

Google検索を活用する企画方法も

Googleでテーマを検索して上位の記事ではなにが書かれているか確認することも、企画の助けになるでしょう。

実際、キーワード検索ででてくる上位10記事ほどが“そのキーワードでよく検索されている内容”であり、“多くの人が求めている内容”の記事と言われます。

ですが、キーワード検索だけだと「見落とされがちな内容」など意外性のあることにたどり着けないことも多いでしょう。

「意外なことを知りたい(提供したい)」
「本当に必要な情報を知りたい(提供したい)」
といったクライアントのニーズもしばしばあります。

なので、案がでてこないときにはテーマのキーワードで検索してみて、ヒットする記事から「これが大事なのに書かれていない」といった情報を見つけ出し、その”重要だけど世に出ていない情報”を企画に反映すると、素人にはまねできない”質のいい”企画ができるのではないかと思います。

おわりに

あまり企画経験がない方は、依頼されるテーマが広すぎると企画することが大変だと思いますが、今回紹介した方法が企画作成の一助となったらうれしいです。
自分への言い聞かせにもなりますが、瀧のようにアイデアが落ちてくる、いや噴水のようにたくさんアイデアが湧いてくるといいですね。

(文/ag 編集/専門家@メディア)

参考:『理科系の作文技術』2016年版(中央公論新社)木下是雄著

参考:『人を操る禁断の文章術』2016年版(かんき出版)Daigo著

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