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文章の構成はなぜ重要? そもそも構成って?


私たちが専門家さんに記事制作を依頼する際には大きく4つのパターンがあります。

(1)記事の企画、構成の作成、執筆の依頼、をする場合
(2)企画(タイトル案)が決まった状態で、記事の構成、執筆を依頼する場合
(3)企画・構成は決まっていて、記事の執筆を依頼する場合
(4)ライターさんが執筆した記事の監修を依頼する場合

いずれにしても、専門家さんに記事の執筆を依頼する場合、肝となるのが、記事の構成です。
この記事では、そもそも記事の構成とは何か? なぜ構成が必要なのか? を簡単にではありますが、解説します。

記事における構成とは?

日々、記事制作に携わっていても「構成ってなに?」と聞かれると「見出しと本文の大筋」「文章の流れ」など感覚的には理解しているのですが、体系立てて説明することが難しいことに気づきます。

あらためて、「構成」の意味を調べてみると……

1 いくつかの要素を一つのまとまりのあるものに組み立てること。また、組み立てたもの。「国会は衆議院と参議院とで構成されている」「家族構成」
2 文芸・音楽・造形芸術などで、表現上の諸要素を独自の手法で組み立てて作品にすること。「番組を構成する」

引用:コトバンク「構成」2019年10月2日確認
https://kotobank.jp/word/%E6%A7%8B%E6%88%90-62418

とあります。


上記を踏まえると、記事制作における構成とは、「記事の組み立て」だと言えます。
言い換えると、専門家さんにお渡ししたり制作をお願いしている構成は、記事を組み立てる「設計図」なのです。
※構成以外にも、骨子と呼ばれるもこともあります。骨子と構成についてはまた後日……。

なぜ構成が必要なのか?

では、なぜ設計図(構成)が必要なのでしょうか。

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構成は通常、
・タイトル
・導入
・大見出し①
・小見出し①
・大見出し②
・小見出し②
 ………

と、作成する文章の言いたいこと(主題)を支えるように、作成しています。
よって、考えられた構成通りに作成した文章は、情報が網羅され、言いたいことが分かりやすくなります。

一方、構成がない場合のことを考えてみましょう。

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構成がない状態で書き始めると、言いたいこと(主題)との関係性が分からないまま、話が行ったり来たりすることがあります。
余計ななエピソードが入ってしまったり、本当は必要な根拠や理由が抜けてしまうこともあります。

家を建てるのに、いきなり土を掘ったり、足場を組んだりしませんよね。
家を建てるときには必ず設計図を作成します。
それと同じく、文章も設計図(構成)がない状態で書き始めるのはとても危険なのです。

構成はどのように作る?

文章の設計図である構成は「読者に伝わるかどうか」を決める大事な要素です。

では、構成はどのように作るのでしょうか?
先ほどの家を建てることを例にとると、設計図に盛り込むべき要素が見えてきます。
それは、(読者の)ニーズです。

家を建てるとき、「リビングは広くしたい」「トイレは2つがいい」「窓は南向き」など、さまざまなニーズをもとに設計図を作成しますよね。

家も文章も、すべてのニーズを盛り込むことはできませんが、優先順位の高いニーズに沿って設計図(構成)に反映していく必要があります。
「読者はどんなことを知りたいのか?」あるいは「どんな情報だと嬉しいのか?」を考えて、記事の文字数やすでにある記事を考慮しながら、構成を作ります。

専門家さんに構成から制作を依頼する場合、以下の情報をお渡ししています。
・掲載先
・記事制作の目的
・想定する読者層
・記事にたどりつくまでに検索させたいキーワード(※)

これらをヒントに読者のニーズを読み解き、構成に反映していくのです。


※SEOを目的とした記事は、記事を作る前にあらかじめ「このテーマの記事をこのキーワードで検索させたい」という設計をされていることが多いです。たとえば、キーワード⇒「記事 構成」テーマ⇒記事の構成や、構成の必要性について解説する記事のような形です。

該当のキーワードで読者がネット検索する際の目的を網羅的に想定して、その内容を網羅する内容になるよう、構成を作っていきます。


構成は意外と大事!

構成の重要性についてお伝えしました。
基本的には構成のとおり記事を執筆いただくのが望ましいです。

一方で、私たちが用意した構成のなかには、専門家さんから見ると「そもそも無理がある」というご指摘を受けたものもあります。(こういうシーンでは、構成を改善・調整ののち、執筆にうつります)
構成がしっかりできていると、結果的に書き手の負担を減らし、いい記事ができあがるとも言われています。


「筆が進まない……」「仕上がった原稿が、なんかしっくりこない」と感じている専門家さんのヒントになるとうれしいです。


(執筆/松岡 編集/専門家@メディア)


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